プログラマー不要論に拍車をかける自動生成ツールの実態

プログラマー不要論はあるけれど……。

プログラマーは絶対に必要です!

自動生成ツールの登場

自動生成ツールの登場

自動生成ソフトの登場で加速した不要論

この先のIT業界にプログラマーはもはや不要だという考え方が一部には存在しています。プログラマーも人間なので、病気や老齢によって仕事を離れなければならないことがあります。そのため、いつまでも自分が開発したシステムを保守し続けるというのは物理的にも確かに不可能です。また、どんなに優秀なプログラマーであってもミスや不備はあるので、常に完璧な仕事をこなせるとは限りません。そのようなことが原因で考えられるリスクを回避するために開発されたソフトウェアがあります。その内容は、これまでプログラマーが行っていた仕事そのものをコンピューターに自動生成させてしまうというもので、これがあることで人がプログラミングを行う必要がなくなるという理論になるわけです。
そのように、プログラマー不要論に拍車をかけた理由のひとつとなっている「Interdevelop Designer」という自動生成ツールについてご紹介します。

Interdevelop Designer

富士通が2014年8月に発表した「Interdevelop Designer」というソフトウェアは、システム開発、保守作業の効率化を図るためのプログラム自動生成ツールです。このソフトは、日本語設計書からプログラムソースを自動生成することができます。人が行うのはプログラムの詳細設計までで、設計書エディタに入力された内容をもとにプログラムを生成し、テスト仕様書やテスト環境、さらにテスト実行まで全て自動で行うことができるツールとなっています。このツールを使うことで、特定のプログラマーに依存することなくシステム開発をすることができるのでかなりのコストが削減できます。設計書は日本語で記述できるので、プログラミング言語のスキルがない人材でもプログラム開発業務を行うことができるようになります。

公式サイトをみる(別タブで開きます)

Interdevelop Designerならプログラム内容の変更も設計書の内容を変更するだけで自動的に処理されるので、効率的にプログラムを保守していくことが可能になります。

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なぜ自動生成ツールが必要なのか

Interdevelop Designerが開発された理由のひとつとして、企業が抱えるシステム開発にまつわる諸問題があります。まず、複雑なシステム開発が特定の人に任されてしまいがちなこと、それらのプログラマーが退職した後にシステムを保守し続けるための引き継ぎの難しさ、人がプログラミングを行うことでどうしても発生してしまう欠陥部分など、どれも人間の限界に関わる部分を補うという形で自動生成ツールが必要と考えられてきた経緯があります。富士通としては、Interdevelop Designerの登場によって、人によるプログラミング作業にかかる時間やミスを徹底排除することを可能とし、確実なプログラムの開発と安定的な保守を低コストで実現できると考えています。